告白したけれど断られた


失恋からの立ち直り方

片思いしていた相手に、告白したけれど断られた。
つきあう以前に、失恋。
何も始まらないうちに、失恋。

なんとなくその人が気になり始めて、だんだんと目が離せなくなって、その人のことをついつい思い出すようになっていく。
「どんな人なのか」「恋人はいるんだろうか」と、想像や予測が勝手にどんどん加速していく。
「ちょっと目が合った気がする」「今日話しかけられた」「飲み会で近くに座った」と、その人との距離がだんだんと近づいていく。
気持ちまで近づいているような気がする。
その人を好きだという実感が、自分の中に湧いてくる。
「これは恋なんだ」と、自覚するようになってくる。
「あの人とつきあったら、どんなに楽しいだろう」と、妄想してワクワク、ドキドキする。
「でも、そんなこと現実になるんだろうか」と、ふと不安になってどうしようもなく落ち着かなくなる。

そんな、一人で喜んだり苦しんだりする日々を送った末に、とうとう意を決して告白。
でも、振られた。
恋が実るより先にやってきた、失恋。

「他に好きな人がいる」
「恋人としては見られない」
「今は恋愛をしている余裕はない」
「あなたにはふさわしくない」
いろいろ理由を言われても、失恋したことに変わりはない。

これまでずっと独り芝居をしてきて、明るい未来を信じて想いを伝えたのに。
結局、叶わない。
気持ちがぐるぐるかき回されてきた分、断られた事実を受け止めきれず、廃人のように何も感じなくなってしまう。
もしくは、恥ずかしさや自分の至らなさを痛切に感じて、とめどなく落ち込んでしまう。

つきあう前の失恋には、そんな思いがついてまわる。

でも、考えてみる。
つきあった末に失恋するのと、つきあう前に失恋するのは、どちらがつらいだろう?
つきあっていれば、その間にいろいろな楽しい出来事を一緒に経験して、二人の思い出がどんどん積み重なっていく。
つきあっているという実感も、身体で感じられる。
そんな状態が、不意に終わる。
二人で過ごした時間も、積み上げた思い出も、すべてが意味のない浪費のように感じてしまう。
この喪失感は、とてつもなく大きい。
そこには確かに、“つきあった”という事実があるから。
その事実が突然、無きものにされてしまう状況は、とてつもないつらさを伴う。

一方で、妄想だけで交際してきた片思いの場合。
そこに“つきあった”という事実はない。
たしかにショックだし悲しいけれど、失うのは自分の妄想の産物だけ。
その産物への未練や、さんざん思いを巡らせてきた疲労感が、気力を奪っている状態。

振られてしばらくは、気力が失われるのは当然。
だってショックだったんだから。
不安を感じながらも、「うまくいくはず」と思っていたんだから。
失恋したんだから。

でも、“つきあった”という実績がない分、立ち直ることは難しくないと思う。

まずは、
「いい恋をさせてもらった」
「恋がはじまる、あの落ち着かない感覚を体験させてもらった」
「つらいけど、いい思い出になった」
と思えるようになったら、失恋からは卒業。

そしてさらに、
「自分でも、告白する勇気が持てた」
「また次の恋をしてみよう」
と思えたら、心が前を向いた証拠。

「恋愛なんて、できるんだろうか」
「恋人なんて、できるんだろうか」
そんな心配、今はいらない。

恋愛・恋人ができる・できないは誰かが決めるものじゃない。
そして、どこからか勝手にやってくるものでもない。
自分の気持ちや行動が自分を変え、そのことが新しい縁を引き寄せるんだから。
片思いからの失恋という貴重な経験を自分の栄養にして、歩き出していけばきっと自分の周りは変わってくる。
すべては、自分次第。

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