
「自分もかなり引きずる方だから、こうやって断ち切る方法があればいいのになぁ」「読むと切なくなってくる」など、共感の声が寄せられる柏木 ハルコさんの短編集。
元彼への愛情を断ち切るため、過剰な恋愛感情を抑制する薬を飲む女の話「別れる」など、やや過激でエッヂがきいた光の当て方も、著者らしさが現れた一冊。
本の解説
彼を愛しすぎてストーカーになってしまう不安を持った彼女は、自分自身の暴走を止め、愛する人と別れるために、“恋愛感情を抑制する薬”を飲むことに決めた――――。(「別れる」) 女性誌に掲載されたレア作品6本を収録した恋愛短編集。
レビューより
この漫画は、恋愛したことがない人、または良い恋愛しかしたことがない人、さっぱりとしてる人に響くかはわからない。
けど、自分みたいな黒歴史みたいな恋愛をした人には、きつく響くし、号泣させられるし、同時に癒される。
前半数本の、好きなのに、すれ違う男女というのは、切ない。
業の強いような、重い恋愛は嫌なのに、そうなってしまうジレンマとか、描きかたが秀逸です。