失恋したことが事実なのに、それを現実として受け入れられずに、相手への愛情を変わらず(または今まで以上に)募らせてしまう・・・このような心理は執着と呼ばれます。
頭では失恋したことを解っていても、どうしても相手への想いを断ち切れずに持ち続けてしまう。
これは意外と多いパターンだと思います。
今回はこの執着のパターンについてお伝えします。
失恋した理由に執着してしまう

「なぜ別れることになったのか」
「自分のどこが悪かったのか」
という具合に、失恋の理由に納得できない・わからないことで執着心が湧いてしまうパターンです。
別れを告げられた時、その理由を相手が話してくれても、
「本当は別の理由があるに違いない」
と疑ってしまうこともあります。
とはいえ、別れに至った理由を相手に聞けるわけでもないので、納得できる答えは得られず、頭の中でグルグルするばかりの迷走状態。
失恋の理由を掘り下げることは、自分の気持ちに整理をつけるためにも、また次の一歩を踏み出すためにも効果はありますが、それが執着心からきている場合には抜け出せなくなってしまう可能性が高くなります。
もしそんな状態になっていたら、そこには終わりがありませんので忘れるための努力をした方が自分のためになります。
ダメな自分に執着してしまう

フラれた場合、自分に対してダメ出しをされたと感じます。
場合によっては、自分の存在すべてを否定されたと感じてしまうかもしれません。
これはかなり、精神的ダメージが大きいことです。
「今回は相手と合わなかっただけ」
と吹っ切れてしまう人はいいですが、
「こんなダメな自分、もう二度と誰からも好きになってもらえない」
という方向にいってしまうと、例え新しい出会いの兆しがあったとしても、相手のことを信じられなくなってしまいます。
これは見方を変えると、ダメな自分に執着してしまっている状態です。
同時に、「自分はダメな人間」と定義づけてしまうことで、それ以上の変化も成長もする気がないという意志にもつながっていってしまいます。
たしかに相手から見て、受け入れがたい部分があったことは事実なのでしょう。
でもそれは“その相手の価値観”と照らし合わせたときにそうだった、ということであって、すべての人から同じように評価されるとは限りません。
例えば誰に対しても分け隔てなく、柔らかく接することのできる人がいたとします。
好意的に見れば「優しい人」と思われるでしょう。
ですが人によっては「誰からも嫌われたくない、八方美人な人」と映ってしまう場合もあります。
体型にしても、
スレンダーな人を「綺麗」という人と、「なんか骨ばっていて魅力がない」という人がいます。
ぽっちゃりした人を「デブで嫌」という人がいる一方、「包容力があって好き」という人もいます。
このように人の性格や容姿というのは、見る人によってその評価や価値が変わるものです。
別れた相手の目が、世の中すべての人の評価軸ではありません。
そこに囚われてしまうのは、自ら元恋人の呪縛にはまっていくことです。
参考となる部分や、自分で反省するべきところは見直すとして、相手の評価軸からは早く抜け出してしまいましょう。
執着は、あなたの価値を下げてしまうこともある

必要以上に執着してしまうことは、自分が前向きになることや、成長していくこと、魅力的になることを阻んでしまいます。
過去の恋から引きずられて何年もそこから抜け出せないでいる・・・これは、どんどんあなたの価値を下げてしまいます。
失恋は人生のアクセントとして位置付け、ダメ出しされたことは、魅力的になるためのヒントをもらったとポジティブにとらえて、前を向いて歩いていきましょう。
失恋を通じて魅力的になったあなたは、もっと幸せになれる可能性を秘めています。