頭では、「相手のことは忘れなきゃいけない」と思っている。
けれど、心では相手を忘れることはできない。
自分の中にふたつの人格が生まれ、せめぎあっている状態。
失恋直後にはよく起こることです。
失恋しても、どうしても相手のことが忘れられない。
そんな時に、復縁できないかと考えることもあるでしょう。
ただもし、「やっぱり忘れないと」と思うのであれば、
“あえて、無理に忘れようとしない”
という方法もあります。
終わった恋を、思い出さないようにする

人間の気持ちは不思議なもので、
「忘れなきゃ」
と思えば思うほど、その記憶や思い出を強く意識することになり、かえって忘れられなくなります。
眠れないときに「早く寝なきゃ」と思うと、逆に眠れなくなるのと同じです。
その相手のことを忘れる方に持ってきたいのであれば、
“忘れようとする”
のではなく、
“思い出さないようにする”
ことが大切です。
生活をキチンとすると、気持ちは変わってくる

日頃の行動や振る舞い、生活習慣をきちんとしていくと、気持ちの方も変化するスイッチが入ります。
これまで夜更かし気味だった人が、朝きちんと起きて太陽の光を浴びることでポジティブな気分になったりしますよね?
このように、自分で触ることができない“気持ち”の方をかえようとするのではなく、自分でなんとかできる“行動や習慣”を変え、外側から気持ちの方へアプローチするのです。
まずは泣きはらして腫れたまぶたを冷やして、ボサボサになった髪を整えましょう。
女性ならきちんとメイクする。
男性ならきちんとヒゲを剃る。
部屋の中が散らかっていたら、気分転換に整理し、掃除する。
窓を開けて新しい空気を入れる。
気にかかっていたけれど手を付けていなかった、生活の中の些末な用事を端から片づけていく。
(冷蔵庫を整理する、カーテンを洗ってみる、靴を磨く、洗車するなど)
そして、学校へ行く、会社で仕事をするなど、社会の中でこなさければいけないあなたの役割を、いつも以上にきちんとこなすようにしてみてください。
あえて新しいことにチャレンジする必要はありません。
自分の生活を従来のあるべき形に整えていくだけで、気持ちは落ち着きを取り戻していきます。
失恋の相手を思い出したら

例えばお風呂に入っている時や寝る前など、ふいに失恋した相手のことを思い出すこともあるでしょう。
そんな時は、思い出した気持ちに無理にブレーキをかける必要はありません。
思い出を振り返るように、思い返してもいいのです。
ただしその後に、悲しい気持ちや執着心が湧いてきそうになったらそこでストップ。
それ以上気持ちが進みそうになるのを止めて、目の前にあることに視点を切り替えましょう。
「明日何着ていこう」
「そういえば明日は大事な会議だった」
「次の休みは観たい映画を観よう」
「友達にラインしてみよう」
そんな風に、自分の生活に関わる出来事へ頭を移してしまいましょう。
人間は、忘れる生き物

人間は「忘れる生き物」と言われます。
これは、生きていくにあたって必要な機能だとも言われます。
辛いことをずっと抱えていくことは、生きていくのに支障があるので、記憶から消していく機能があるということ。
事実、大きな震災があったとしても、多くの人の記憶は徐々に薄れていきますよね。
これは失恋でも同じことです。
失恋という過去にフォーカスするのではなく、生活という今にフォーカスすることで、失恋した相手を思い出すことが少なくなったり、記憶が薄れたりしていく。
自分の中に備わっているそんな機能を信じて、自分自身の行動を変えていくことが、失恋を忘れるためにすぐ取り掛かかれる方法です。