前回、失恋の忘れ方として「恋から距離を置く」方法をご紹介しましたが、逆に、新しい恋によって失恋を忘れる方法もあります。
恋を待つのではなく、その距離を縮めるべく、自分から恋の方へと歩み寄っていく方法です。
新しい恋は、失恋を忘れさせる

多くの人が、
「失恋を忘れるためには、新しい恋が一番」
と言います。
「恋の傷は、恋でしか治せない」
なんて言う人もいます。
たしかに恋が原因で空いた心の穴を埋めるには、次の恋をするが効果的だと思います。
新しい恋が素敵に花開けば、失恋の辛い記憶も薄れていくでしょう。
ただし失恋の後というのは気持ちも弱っているし、冷静な判断ができない場合があるので、気を付けるべき点がいくつかあります。
恋を焦るのは禁物

いくら「失恋を忘れるためには、新しい恋が一番」と言っても、見境なく焦ってしまうと、かえって傷を広げてしまうことになります。
一番気を付けなければならないのは
とにかく誰とでもいいから付き合ってしまおう
などと考えてしまうこと。
出会った相手のことをよく知ることもなく、自分との相性なども見極めることもせずつきあい始めてしまうと、結局長続きせず、再び失恋することになりかねません。
短い期間で再び失恋してしまうと、自分に対する肯定感が低くなります。
「やっぱり自分はダメなんだ」などというネガティブな感情に火が点いてしまい、恋愛だけでなくその他のことに対しても自信を失いかねません。
また女性の場合、焦る気持ちが相手に伝わってしまうと、そこに付け込まれ、都合のいい女にされてしまう可能性もあります。
「失恋を忘れるためには、新しい恋が一番」とは言っても、それは幸せな恋愛の場合。
これまでの恋愛以上に幸せになるために、焦らずじっくりと、相手との距離を縮めていきましょう。
前の恋人と比較しない

これはついついやってしまうことだと思います。
特に失恋ショックから立ち直ろうという段階であれば、前の恋人の記憶はまだ強く残っており、
「こういうところは、前の人の方が良かった」
「こんな時、前の人ならこうしてくれた」
といった比較の意識が働いてしまうのは無理ありません。
そういう時の比較はとかく、新しい人に対してマイナス評価をしがちです。
でも新しく出会った人は、前の恋人と比較されるためにそこにいるわけではありません。
その人ならではのキャラクター、考え方を持っているのは当たり前だし、それが前の人と違うのも当然の話です。
比較の気持ちが働くのは、前の恋人にまだ縛られている証拠。
ついつい比較したい思いが発動してしまうのは仕方ないとしても、
「この人なりのいいところを見つけよう」
というポジティブな方向へ切り替えていくことができないと、前の恋人の“見えない呪縛”からは解放されません。
また、
「前の彼はいい会社に勤めていたから、絶対それ以上の男じゃないとイヤ」
といった気持ちも起こりがち。
これは確かに、恋愛に対するモチベーションを上げる効果はあります。
でもこれも結局は、前の恋人に束縛されている状態です。
前の恋人よりハイレベルな相手とつきあうことばかりにこだわって出会いを探すことは、果たして幸せにつながっていくでしょうか?
新しい恋は、自分をリニューアルする気持ちで

理想論かもしれませんが、この場合の新しい恋とは、新しい相手と良好な関係を築くことです。
これができて初めて、つらい失恋は過去の記憶になります。
そういう恋愛をするためには、自分をリニューアルする気持ちが大切です。
失恋から学んだものは自分の中に蓄え、気持ちは一新。
前の恋人との記憶やそこで生まれた感情は気持ちの隅に押しやって、新しい自分になって新しい出会いを探していきましょう。
そして新しい人との新鮮な出会い・恋愛を楽しみましょう。